2027年8月30日(月)19時30分
ペネ・パティは、パリ国立オペラ、ロンドンのロイヤル・オペラ・ハウス(コヴェント・ガーデン)、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場をはじめとする世界で最も権威あるオペラの舞台に立った、サモア出身初のテノール歌手です。批評家たちは早くから、その歌声に伝説的なテノール歌手ルチアーノ・パヴァロッティを彷彿とさせる資質を見いだしました。ル・モンド紙が「太陽の光に満ちた声」と評したペネの歌声はひときわ印象的で、その温かさと人を惹きつける舞台での存在感は、世界中の聴衆を魅了してきました。プッチーニの《ラ・ボエーム》のロドルフォや、ヴェルディの《リゴレット》のマントヴァ公爵といったオペラの役柄に加え、ペネはナポリ民謡のレパートリーにおいても卓越した歌い手としての地位を確立しています。
これらの歌は、南イタリアのナポリと切り離すことのできないものです。ナポリの人々は「音楽と踊りが血の中に流れている」とも言われています。ナポリ語の方言で歌われる恋の歌やセレナードは、イタリアの音楽遺産を代表する最も美しい表現のひとつです。そのレパートリーは、《オー・ソレ・ミオ》や《フニクリ・フニクラ》といった広く愛される名曲にとどまらず、同じように魅力あふれる数多くの旋律を含んでいます。
ペネ・パティにとって、このレパートリーへと最初に彼を導いたのは、サモアで過ごした幼少期に親しんだ民謡でした。「私は、ナポリの歌に、自分のサモアの伝統を受け継ぐ歌とほとんど同じような気持ちで向き合いました。サモアから来た歌であれ、ナポリから来た歌であれ、そこにはすべて、愛、家族、そして故郷の物語があります」と、このテノール歌手は語ります。彼の目標は、単に卓越した技巧を披露する声楽リサイタルを行うことではなく、ナポリ民謡本来の精神――自然な抑揚、その独特の雰囲気、そして感情の真実性――を再発見し、かつてこれらの旋律がナポリの街路や港、そして夕べのセレナードの中で響き渡っていた姿に、できる限り近づくことでした。
このヴィジョンを実現するため、彼は国際的に高い評価を受けるアンサンブル、Il Pomo d'Oroと、ナポリ出身の作曲家、指揮者、ギタリストであるアントネッロ・パリオッティを選びました。Warner Classicsのために初めて録音され、現在は国際コンサートツアーとして披露されている彼らのプログラム《Serenata a Napoli》は、批評家から非常に高い評価を受けています。8人の卓越した器楽奏者たちが、ペネのベルベットのようなテノールを洗練された演奏で支え、一曲一曲の物語を、自然な優雅さと繊細さ、そして深い感情表現によって語りかける彼の並外れた才能を際立たせます。
情熱、哀愁、優しさ、そして地中海の人生を楽しむ喜びが、忘れがたい旋律の中でひとつになるナポリ民謡の世界へ――ペネ・パティとともに旅に出かけませんか。ペネ・パティのコンサートは、一つとして同じものはありません。そのすべてが、心に大切に刻まれる特別な体験です。