ナクソス島のアリアドネ

チケットを購入する
NOV 2025 Next

 

 

ナクソス島のアリアドネ – リヒャルト・シュトラウス | オペラ
上演時間:約2時間30分(20分間の休憩を含む)
言語:ドイツ語上演、チェコ語・英語の字幕付き
推奨年齢:12歳以上推奨

 

20世紀初頭、リヒャルト・シュトラウスは一幕のオペラ『サロメ』と『エレクトラ』で劇場の観客に衝撃を与えました。これらの作品は、これまでにないほどの激しい感情を、耳をつんざくような激烈な音楽表現を通じて描き、音の極限にまで達しました。しかしその後、シュトラウスはスタイルを一新し、オペラ観客に歩み寄る和解的な姿勢を見せました。最初に彼が作曲したのは、現在でも人気の高い『ばらの騎士』で、そこではオーケストラと舞台の両方に典型的なシュトラウス的な騒がしさがなおも支配的ですが、その後に続いたのが、はるかに内面的で穏やかな作品『ナクソス島のアリアドネ』です。この作品の1912年版は、フーゴー・フォン・ホフマンスタールがモリエールの喜劇『町人貴族』を翻案した劇の後日譚として構想されましたが、1916年にシュトラウスはこれを独立したオペラとして改訂し、今日ではその形で最も多く上演されています。題名からは想像できないものの、『ナクソス島のアリアドネ』の主題は、“高尚な”芸術と“庶民的な”芸術の競争と相互尊重です。さらにシュトラウスは、自らの文化的地位を高めようとして“芸術の庇護者”を気取る者たちの、時代を超えた無作法さをも暴き出しています。

 

シュトラウスの“喜劇/悲劇”は、45年ぶりにプラハ国立劇場に戻ってきました。今回は、これまでにレオシュ・ヤナーチェクの『ブロウチェク氏の遠足』や、ロディオン・シチェドリンの『ロリータ』など、数々の評価の高いオペラ演出を手がけてきたスロバキアの演出家スラーヴァ・ダウブネロヴァによる演出です。

プログラムとキャスト

指揮:ヨハネス・ヴィット
執事長 – ダグマル・ペツコヴァー
音楽教師 – パヴォル・クバーン
作曲家 – アルンヘイドゥル・エイリクスドッティル
テノール(バッカス) – マグヌス・ヴィギリウス
将校 – ペトル・ドヴォジャーク
舞踊教師 – ヤロスラフ・ブジェジナ
かつら職人 – ラデク・マルティネツ
従者 – マルティン・マトウシェク
ツェルビネッタ – ズィーイー・ダイ
プリマドンナ(アリアドネ) – コルネリア・ベスコウ
アルレッキーノ – ルカーシュ・バルジャーク、ロマン・ホザ
スカラムッチョ – ヨゼフ・モラヴェツ
トゥルッファルディン – ヤン・フニク
ブリゲッラ – ダニエル・マトウシェク
ナイアデ – レンカ・マーチコヴァー
ドリュアデ – ミハエラ・ザイミ
エーコー – ユキコ・スメターチコヴァー・キンジョウ

 

国立劇場管弦楽団
国立劇場オペラ・バレエ団

 

演出・振付:スラーヴァ・ダウブネロヴァー
美術:ルチア・シュカンディコヴァー
衣装デザイン:テレザ・コペツカー
照明デザイン:ダニエル・テサシュ
ムーブメントコーチ:ヤン・アダム
映像:ドミニク・ルカーシュ・ジシュカ
ドラマトゥルグ:オンドジェイ・フチーン

エステート劇場

プラハ エステート劇場

エステート劇場は、欧州でも最も美しい歴史的劇場建築の一つです。もともと1783年にフランチシェック・アントニーン・ノスチッツ=リーネック伯爵が建てたもので当時はその名をとって「ノスチッツ伯爵国民劇場」と呼ばれていました。

1798年チェコの貴族であり町の有力者がのすチック家の相続人からこの劇場を買い取り、名称も「エステート(貴族)劇場」に改めさせます。この名は以後 2世紀の間に主にドイツや共産政権の影響により何度か変更されましたが、1989年の政変後、そしてその後の大改装後、プラハはこの建物に再び「エステート劇場」の名を与えましした。

 

オーストリアザルツブルクを中心に活躍した大作曲家、W.A.モーツァルトの代表作オペラ「ドン・ジョバンニ」は1787年10月29日、モーツァルト自身の指揮で、このエステート劇場で初演されました。そのほかにも「フィガロの結婚」を指揮するなど、モーツァルトは何度もステージに立っていますがモーツァルトが自分のオペラを指揮した劇場で、唯一現存する劇場です。

最近では、映画「アマデウス」のオペラシーンのロケに使われたと言われ、モーツァルトファンには必見のスポットです。

 

類似したイベント