ディドとエネアス

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JAN 2026 Next

 

ディドとエネアス – ヘンリー・パーセル | オペラ
言語:英語上演、チェコ語・英語の字幕付き
初演日:2026年1月15日

 

バロック音楽の宝石、現在も広く上演されている最も古いオペラのひとつ、世界水準の最初のイギリス・オペラ… これらは、ヘンリー・パーセルの最も有名な作品に与えられる評価の一部である。この作品の成り立ちは今もはっきりしておらず、完全な形では現存していない。おそらくこのオペラは1689年、ロンドン・チェルシーにある舞踊教師で振付師でもあったジョサイアス・プリーストの女子寄宿学校で初演されたと考えられている。しかし、一部の学者は、パーセルがこの作品をイギリス王室のために、ジェームズ2世もしくはそれ以前のチャールズ2世のために作曲したと主張している。さらに別の説では、神話を用いた物語の中に隠された寓意があるとされ、魔女たちは当時のイングランドで極めて不人気だったカトリック教会を象徴しているとも言われている…

 

真実がどうであれ、偉大な作品は多様な解釈を許すものであり、パーセルのオペラ ディドとエネアス もそのひとつである。この作品は、ヴァージルの叙事詩『アエネーイス』第4巻をもとに、カルタゴの伝説的な創始者ディドと、トロイの神話的英雄エネアスとの悲劇的な愛を描いている。エネアスは邪悪な力に騙され、ディドを置き去りにしてしまう。パーセルと台本作家の詩人ナウム・テイトは、この神話を壮麗なバロック劇として再現することを意図してはいなかった。彼らのオペラは驚くほど内省的で精神的、そして深い哀しみに満ちている。もしかするとこの物語全体は、人生で幸せや安らぎを得ることはできないと信じているヒロインの心の中だけで展開されているのかもしれない…

プログラムとキャスト

指揮:ミヒャエル・ホフシュテッター


国立劇場管弦楽団


演出:アリツェ・ネリス
美術:マティェイ・チブルカ
衣裳デザイン:カテジナ・シュテフコヴァー
振付:クララ・リドヴァー
ドラマトゥルグ:オンドジェイ・フチーン

エステート劇場

プラハ エステート劇場

エステート劇場は、欧州でも最も美しい歴史的劇場建築の一つです。もともと1783年にフランチシェック・アントニーン・ノスチッツ=リーネック伯爵が建てたもので当時はその名をとって「ノスチッツ伯爵国民劇場」と呼ばれていました。

1798年チェコの貴族であり町の有力者がのすチック家の相続人からこの劇場を買い取り、名称も「エステート(貴族)劇場」に改めさせます。この名は以後 2世紀の間に主にドイツや共産政権の影響により何度か変更されましたが、1989年の政変後、そしてその後の大改装後、プラハはこの建物に再び「エステート劇場」の名を与えましした。

 

オーストリアザルツブルクを中心に活躍した大作曲家、W.A.モーツァルトの代表作オペラ「ドン・ジョバンニ」は1787年10月29日、モーツァルト自身の指揮で、このエステート劇場で初演されました。そのほかにも「フィガロの結婚」を指揮するなど、モーツァルトは何度もステージに立っていますがモーツァルトが自分のオペラを指揮した劇場で、唯一現存する劇場です。

最近では、映画「アマデウス」のオペラシーンのロケに使われたと言われ、モーツァルトファンには必見のスポットです。

 

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